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今日もさいたま市は、けっこうな暑さです。
工房の作業場は、午前中に親父殿が火造りをしたため、午後になっても居るだけで汗が噴き出してきます。 先日、私の奥さんの実家で片づけをしていたら、お祖母さんが使っていた裁ち鋏が数丁、出てきました。 いずれもよく使い込まれていて、お祖母さんとの歴史を感じさせる裁ち鋏でした。 ![]() しかし、長い間使われていなかったのか、すべてに赤サビが発生し残念な姿に… ![]() あまりにサビが深く、研いでも新品同様にはなりませんが、まだまだ使えるので留め金を外して研ぎ直してみました。 ![]() ![]() ハガネを減らしたくないので、通常は極力、裏研ぎは避けたいところですが、今回はやらないと使い物にならないので、刃先が揃うところまで研ぎました。 ![]() ![]() 手入れさえちゃんとおこなえば、まだまだ使えるはず… しばらく使わない時は、ミシン油か椿油を全体に塗っておくと良いですよ。 ![]() ▲
by koubou-ant
| 2014-07-15 16:29
| 鋏の研ぎ・修理
こんにちは。
今年は5月に入っても、なかなか天候が安定しませんね… 夏日になったり、4月上旬みたいな気候になったりと、人間ばかりか植物まで戸惑っています。 それでも、着実に季節は進むもの… 植物たちは、ちょっと暖かい日があると、すごい勢いで成長します。 工房の花壇もジャングル状態… ![]() 花が終わったら、剪定しないといけませんね… さて、そんな季節になったからか、ガーデニング関係の刃物、刈込み鋏や植木鋏、 剪定鋏の修理や研ぎのご依頼が増えています。 ![]() 植木鋏です。 錆びは深く、刃先は欠け、要の穴が広がってガタつきがあります。 植木鋏で切れるのは、鉛筆程度の太さまで。 太く硬い枝を無理矢理切ると、壊れてしまいます。 ![]() 剪定鋏です。 錆びは深く、虫バネが外れて無くなってしまったようです。 この錆び方ですから、おそらく外に放置して、虫バネまで錆びさせてしまったのでしょう。 仕上がりはこちら… ![]() ![]() いかがでしょうか? 新品同様になりました。 この状態を保つには、正しく使って、使用後は水分を拭き取り、 長く使わない場合は全体を椿油や機械油で拭いておくことです。 よく切れる鋏で、気持ち良く植木の手入れをしたいものですね。 ![]() ▲
by koubou-ant
| 2013-05-07 15:20
| 鋏の研ぎ・修理
刃が欠けた刈込み鋏の研ぎをしました。
刈込み鋏は、柄が長く力が入り易いため、太めの枝を切ったりして刃を欠けさせてしまいがち… ![]() 前回の記事でも紹介しましたが、刈込み鋏で切れるのは、 生木でも女性の小指程度の太さまで… それ以上は、剪定用の鋏か鋸を使っていただくのが良いと思います。 リベット(留め金)が付いたままでは研ぎにくいため、グラインダーで擦って外します。 ![]() 表側も裏側も錆が覆っています。赤錆は特に鉄を深く腐食してしまいます。 ![]() 鋼の状態を確認するため、裏側(内側)を磨きました。 ![]() 刃線をひき直して欠けをとっても、鋼は十分に残せそうです。 ![]() 水グラインダーと砥石で刃線をひき直しました。 ![]() 表側(外側)を研ぎます。 刃線をひき直して減った分、切り刃を広げ刃を付けます。 ![]() 刃先を薄くシャープに研ぐと、枝に刃が噛んでしまうので、刃先の手前に やや膨らみをもたせた状態(ハマグリっ刃)にして、刃保ちを良くします。 裏側は極力、鋼を減らさないようにするため、表側を研いでできた返りを取る程度に、 刃先を数回研ぎます。 ![]() 二つを合わせて擦り合わせを確認し、リベット(留め金)で留めて完成です。 ![]() ▲
by koubou-ant
| 2012-10-13 23:02
| 鋏の研ぎ・修理
今回は植栽に使う、刈込み鋏の修理の依頼がありました。
![]() 刈込み鋏にしては、かなり華奢な造りで、要から直ぐ下の位置で大きくエグってあるために、 枝の太さに耐え切れず、対の片方が捻れてしまったようです。 もしかしたら、芝刈り鋏のつもりで造られたのかも知れません。 修理をするには、まず要を外さなければいけません。 刈込み鋏の場合、多くはリベット(留め金)の端をかしめてあるので、 グラインダーで擦って外します。 ![]() ![]() 捻れてしまっているのが分かるでしょうか? ここからは鍛冶屋仕事! 金床と金鎚、万力を駆使しながら捻れを修正します。 ![]() ほぼ修正できました。 あとは研いで微調整をした後、合わせてリベット(留め金)をかしめれば修理完了です。 ![]() 裁ち鋏同様、裏はなるべく減らさない様にします。 刈込み鋏は細くても木を切るので、表側もあまりシャープに研ぐと刃こぼれしてしまいます。 刃の食い込みが悪くならない程度に、膨らみをもたせたハマグリっ刃の状態に仕上げました。 ![]() ![]() 刈込み鋏で切(伐)れるのは、せいぜい女性の小指程度の太さの枝まで… それ以上は、剪定鋏で数回に分けて回し切りをするか、剪定用の鋸を使っていただくのが 良いと思います。 ▲
by koubou-ant
| 2012-09-29 14:19
| 鋏の研ぎ・修理
裁ち鋏の研ぎの依頼がきました。
![]() 留め金を外してから作業に入ります。 安い裁ち鋏は留め金がかしめてあり外せないものも多いですが、 何度も研ぎ直して使うものは、留め金を外すことが出来ます。 まず今回の鋏は、裏側(内側)が錆びてしまっているので裏研ぎをします。 鋏の裏側(内側)には鋼が貼ってあり、これを減らしすぎると鋏の擦り合わせが悪くなり、 まともに切れなくなってしまうので、なるべく減らさないようにすることが大切です。 ![]() 裏研ぎの後、刃研ぎをします。 ![]() 表側に残った錆を丁寧に落とします。 ![]() 研いだ後です。 ![]() 鋏は裏側(内側)が錆びてしまうと、切れ味にたいへん影響してしまいます。 長持ちさせるためには、なるべく錆させないようにしなくてはなりません。 使い終わったら、裏側(内側)に付いた布くずを拭き取っておきましょう。 また長期間、使わない時にはオリーブ油、または椿油をひいておくといいでしょう。 そしてご自身で研ぐ時には、絶対に裏側(内側)は研がないようにしましょう。 ▲
by koubou-ant
| 2012-09-09 18:21
| 鋏の研ぎ・修理
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