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![]() この柄、元から白い柄だったわけではなく、元は黒い合板製(木製)の柄だったのです。 では何故こうなってしまったのか… その理由の多くは、食洗機に入れて包丁を洗浄、乾燥させたことによるものです。 食洗機で洗浄可能な包丁は、共柄(柄まで一体のオールステンレス系の包丁)か、セラミックの包丁、あるいは耐水性・耐熱性のある合成樹脂製の柄の付いたものだけでしょう。 木製の柄を付けた包丁(和包丁を含む)は、食洗機に限らず柄を念入りに洗い過ぎると、木の油分が抜け、繊維が解れて素材自体に水が浸入しやすくなります。 合板製の柄は、油分の代わりに接着剤(合成樹脂)と黒い染料を浸透させていますが、洗い過ぎにより表面の繊維が解れ色素が抜け出た結果、接着剤が白化して露わになってしまうのです。 食器洗い用の洗剤をつけた柔らかいスポンジで、表面に付着したカス汚れを洗い流した後は、タオルなどで水分を拭き取り自然乾燥させることで、錆の発生を防ぎ柄を長持ちさせることができます。 (時折、椿油やオリーブ油で拭くと更に効果的) お肉屋さんの牛刀は、錆びにくいし柄も傷まないと言います。 包丁全体に、絶えず油分が補われるからだそうです。 もちろん、柄が朽ちたり、白化しても修理は可能です。 ![]() ![]() いずれの場合でもコミ継ぎは必要ですが、柄の材質にこだわらなければ、和包丁として仕上げる方が安く上げることも可能です。 ただし、長年慣れた使用感を重視するなら、やはり洋包丁の柄を付けるべきでしょう。 ![]() ![]() 工房あんとでは、傷んでしまった包丁を刃物鍛冶ならではの丁寧な仕事で修理させていただいてます。 お祝いでいただいた愛着ある包丁。 親御さんの形見の包丁。 本職の料理人だった、お祖父さんの包丁。 『修理したいけど、何処に頼めばいいの?』とお悩みの方、お気軽にご相談ください。 続いて《お知らせ》です! 工房あんとでは、今年も年末恒例の【研ぎもの割引サービス】を実施いたします! 上記のような修理は対象外ですが、修理後の研ぎの部分は割引き対象となりますので、通常の修理見積もりよりはお得です。 サービス内容は以下の通りです。 実施期間:2016年11月20日(日) 〜 12月23日(金)まで ☆直接【工房あんと】にお持ち込みで『作業料金割引』☆ ◎家庭用包丁の研ぎが20%引き ◎プロ用包丁及びハサミ類の研ぎが10%引き ☆宅配便ご利用でも『5点以上で割引』☆ ◎ご来店が困難で、宅配便をご利用のお客様は、【5点以上】同時にご依頼いただきますと、お持ち込みいただいた場合と同等の割引対象 とさせていただきます。 ※別途送料がかかります。 ☆包丁お買い上げで『おトク』☆ ◎【水心子正盛】印の工房あんとの手造り包丁を、お買い上げいただきますと、2017年の最終営業日までご利用可能な、包丁研ぎ1回分の無料サービス券を進呈します! 年末年始に大活躍する包丁。 良く切れる包丁で気持ち良く料理するためにも、ぜひご利用ください! ※ 期間中、研ぎ及び修理には、通常よりお時間をいただくことがあります。 #
by koubou-ant
| 2016-11-19 07:48
| 鍛冶屋
何年か前に、大学時代の同期でその後根付の作家を目指している友人から、『根付用の彫刻刀、造ってくれへん?』と頼まれ、手探りで造ったことがありました。
ちゃんと使えているのかわかりませんが、そのことを彼のブログに載せてくれていたため、昨年の暮れ近くに、『左刃って、造れますか?』と他の方から相談がありました。 彫刻刀は専門の鍛冶屋がいるほどで、工房あんとは鍛冶屋ではあっても、専門外であることを納得して貰い、10本の依頼のうち、まずは1本造って使ってみました。 その後、半年以上も音沙汰がなく、『こりゃぁ、使い物にならんかったかな?』と、しかし半年以上もほったらかしも正直なところ困っていたので、断りの通知をするつもりでメールを書きかけていると…残りの左刃製作の依頼の電話が。 実は、直接の依頼者は仲介の業者さんで、依頼主は別におり、意思決定にタイムラグがあるためにいろいろ時間がかかっていたようです。 一応、最初の1本は気に入っていただけていたようで安心はしたのですが、手探りであることに変わりはなく、残り9本も慎重に製作しました。 ![]() 焼入れの火は、松炭を使い鞴(ふいご)で炎を調整。 油焼きしました。 ![]() 研いでハガネの状態を確認し、黒檀が削れることも確認。 結局は柄も造ることになり、檜を使って製作。 学生時代、木工のバイトしてて良かった…それぞれ焼き込んで完成です。 ![]() ![]() ![]() できれば、これらの使い勝手も知りたいところですが、依頼主がわからないので仕方がないですね。 根付を彫る技術というのも、実は一旦ほぼ廃れてしまったやに聞いたことがあります。 よって、専用の彫刻刀も造る鍛冶屋がいなくなったとのこと。 現在は、ホビー感覚の彫刻刀は売られてはいるものの、それでは痒いところに手が届かず、用を成さないと…根付作家が、自分で釘やピアノ線を使って自作するのが当たり前になっているようです。 需要が減ると、失われてしまう技術が沢山あります。 もちろん、取って代わる最先端の技術はあるのでしょうが、コストが見合わなければ、造ること、生み出すことを諦めてしまうのが現代の経済原理。 鉄製の包丁だって造り手が減っているので、関連する材料の生産がどんどん減っています。 有って当たり前、造れて当たり前と油断していると、量産品以外のものは気付かぬうちに世の中から消えてしまうのかも知れないですね… #
by koubou-ant
| 2016-11-16 17:13
| 鍛冶屋
![]() 前日の午後から神棚の掃除やお供えをして、鍛冶屋の神様である『天目一箇神』をお祀りしました。 日頃、粉塵と熱に煽られて、神棚や社も真っ黒で申し訳ないことですが、そういう仕事ですからご勘弁いただいてます。 この日だけは火造りをせず作業場も閉じてしまっているので、毎年11月7日と8日は、研ぎものであっても当日仕上げの仕事はお受けできませんので、予めご了承ください。 年内は、12月25日(日)まで休まずに営業する予定です。 よろしくお願いいたします。 #
by koubou-ant
| 2016-11-08 23:08
| 鍛冶屋
今年もブラックベリーが実りました。
![]() 実るのを毎日、楽しみに様子を伺っていた息子。 待望の解禁日! 早速、手を伸ばし自分で摘みました。 ![]() お椀いっぱいで、ご満悦。 ![]() 私と奥さんに一粒ずつくれた後、すべて一人で食べちゃいました。 すごい食欲です。 花壇には、秋紫陽花が咲き、姫ざくろも実ってきました。 ![]() ![]() 毎日、じめじめとしたスッキリしない天気が続いていますね。 早く過ごしやすい季節にならないかなぁ~と思う毎日です。 これから夏本番なのに…シャキーン!としなくちゃですね! #
by koubou-ant
| 2016-07-17 19:15
| 日記
新年度を迎え、ひと月が経ちました。
工房あんとの絵画造形教室も、恒例の作品展を終えて、ゆっくり再スタートです。 ギャラリーで展示しただけでは勿体ないので、アトリエに上がる階段に作品を飾らせてもらいました。 ![]() ![]() ![]() 作品は、作者と見てくれた人とのコミュニケーションをとる手段でもあります。 ですから、作品を通じて感じたこと、思ったことを、作者本人にぶつけてあげてください。 そうしているうちに、『ただ描くのが楽しいから描く』のではなく、『見て欲しいから描く』『伝えたいことがあるから描く』に変わってくることでしょう。 『次は、これなんかどうでしょ?』と、自ら作品を貼りかえる子供(作者)もいると思います。 そして、作品の意図が上手く伝わった時の喜びや、意図とは違う反応が返ってきた時の新たな発見から、たくさんの『気づき』を得るのです。 こんなことも、『描くことの意味』と言えるんじゃないかな…と、思っています。 作品を飾らずにしまってしまうと、その時必要だった『やりとり』の機会を逃し、作品が賞味期限切れになることも…普段、お家で私的に描いた絵でも良いと思います。 是非、作品として飾ってくださいね。 #
by koubou-ant
| 2016-05-09 22:00
| 絵画造形教室
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